当ページでは、自宅で構築・運用しているシステム環境を具体的に紹介させてもらいます。
1. ネットワーク環境 #
2台のルーターを階層化させることによりDMZ(非武装地帯)を設置してサーバーを公開しています。下段ルーターにはVPN機能搭載のものを用意し、外出先から自宅ネットワークに安全に接続できる環境にしています。

2. 物理環境 #
DMZと内部サーバーセグメントにはそれぞれHCI(Hyper Converged Infrastructure)構成による仮想基盤を構築し可用性を高めています。仮想基盤としては、DMZには「XCP-ng」を、内部サーバーセグメントには「ProxmoxVE」と「ESXi」を採用しています。なお、ESXiの無償版では高可用性(HA:High Availability)やライブマイグレーションの機能が利用できないためスタンドアロン構成にしています。

3. 仮想環境 #
DMZのHA仮想環境(XCP-ng)には、メール、Web(ホームページとオンラインストレージ)、リバースプロキシ(Webサーバーの振分用)を配置しています。内部サーバーセグメントのHA仮想環境(ProxmoxVE)には、今のところ内向きDNSしか配置していませんが、ゆくゆくはいろいろなサーバーを配置したいと考えています。内部サーバーセグメントのSA仮想環境には、仮想マシンのバックアップサーバーとセカンダリDNSを配置しています。

次ページでは、各社・各団体が提供している無償で利用可能なHA仮想環境を紹介させてもらいます。
